産廃物計量システム &空洞モニタリングシステム CMS 3Dレーザースキャナー
焼却炉レンガ残厚計測システム
新CMS 3D レーザースキャナー
スキャナーヘッド
現状の問題点
焼却炉内、レンガの磨耗状態
国内では焼却炉が1,800基ほどあり、年数回の定期点検が行われています。施設の長寿命化のためには点検の際、焼却炉内の耐火レンガの残厚を高精度で計測する必要があります。これまでの計測方法では作業者が炉内に入り、目視でレンガの磨耗を検査していました。また、レンガの残厚を正確に測るツールがありませんでした。炉内での計測作業は過酷で、炉内の焼却灰にはダイオキシンなどの有害物質が含まれている危険性があり、作業者の健康問題にも発展する可能性がありました。作業者が炉内に立ち入らなくても計測できるツールが求められてきました。
一方、レンガの減り具合を正確に調べることは重要であり、焼却炉の改修時期を特定し長寿命化につながります。
最適な計測ツール
弊社が提案する方法は、3Dレーザースキャナーを使ってレンガの残厚を計測するものです。定期的にレンガの形状をスキャニングすることで、前回の点検時に比べ、どの程度レンガが燃焼したかを正確に判明できます。比較データを三次元表示し、あるいはエクセル表に書き入れることも可能です。計測されたスキャンデータはすべてデジタルのまま保存できます。
具体的な設置方法として、炉の上部に存在する観測窓(フランジ)に3Dスキャナーを下向き取付けます。3Dスキャナーは360°回転しながら、高速・高精度でレンガの表面をスキャンします。一度に炉壁の全周を計測できます。また、炉内側壁の耐火レンガがせり出して脱落するケースもあり、レンガの浮きの状態も判明できます。
なぜ、CMSレーザースキャナーが必要か
オプテック社製のCMS V400モデルは、小型軽量(5kg)で、360x300°回転します。CMSは 粉塵が舞う地中のモニタリングシステムとして開発されているため、高い密閉性と防塵仕様で堅牢な筐体になっています。またCMSは本来、下向けに吊るして計測できるよう設計されています。レンガ残厚の計測では仕様面から考えると、通常の地上型3Dレーザースキャナーでは耐えられない可能性があります。
CMS V400モデルはマルチショットや点間隔設定の機能を持ち、反射率が低い対象物でもスキャンできます。
CMSは、炉壁の損耗の計測に最適なツールです。
基本仕様
機能 | |
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最大計測距離 | 350 m (20%反射率) |
分解能 | 1cm |
角度分解能 | 0.1° |
距離精度 | ±2cm |
計測範囲 | 360° x 280° |
出力 | |
出力形式 | DXF, ASCII XYZ |
電源 | |
電源 | 24 VDCバッテリー |
使用環境 | |
操作温度 | -10°C to +50°C |
レーザーポインター | 0°C to 40°C |
保管温度 | -40°C to +50°C |
外観 | |
スキャナーヘッドの大きさ | 53(L) x 16.8(W) x 15.2(H) cm |
重量 | 7 kg |
電源ボックスの大きさ | 27(L) x 24.7(W) x 17.5(H) cm |
重量 | 8.3 kg |
支持台 ブームの大きさ | 229(L) x 23(W) x 25(H) cm |
支持台 マストの大きさ | 193(L) x 20(W) x 25(H) cm |
重量 | 44.5 kg |
レーザーの安全基準 | |
レーザー本体 | FDA Class I; 21 CFR 1040 |
レーザーポインター | 可視光 FDA Class II; 21 CFR 1040 |
標準品 | |
キャリングケース、ケーブル類、バッテリー、充電器 | |
オプション | |
ボリューム算出用ソフトウエア、縦坑用パッケージ、三脚取付けマウント、ブームとマスト |
*3Dレーザースキャナーの仕様や計測精度等は、予告無く変更になる場合があります。