スマートフォンにRealSenseカメラを取付け、3Dスキャンする
スマホ以外 必要な機材は、
・Dot3Dソフトウェア(永久ライセンス、またはサブスクリプション)
・RealSenseカメラ (カリブレーション済)
上記の画像は、Gallaxy S10にRealSenseカメラ(カリブレーション済)を取付け、屋外の植え込み周辺をスキャンしています。RealSenseには磁石が付属しており、スマホ側に薄い金属板を貼り付ければ着脱は簡単に行えます。別途、Dot3Dソフトウェアをインストールしています。
スマートフォン以外、PCやタブレットでも3Dスキャンできます。
インフラ 3Dスキャナー、工事測量に使用する
Dot3Dスキャナーは、室内外で使用できますが、最大の特長は炎天下でスキャンできることです。これまで、屋外で計測できるハンディ3Dスキャナーは高額でした。Dot3Dスキャナーは狭いエリアの計測に適しており、安価で簡単に操作できるハンディスキャナーです。スキャナーは、ハード的にはWindows PC + Intel RealSenseで構成され、スキャンおよびデータ編集としてDot Product社のDot3Dソフトウェアが付属します。カラー点群を出力可能です。
Dot3Dスキャナーの構成
1. ハードウェア:タブレットPC(ご希望のPCを選択可能)とRealSenseセンサー
Panasonic Toughpad
Toughpadを使って太陽光下で計測する
RealSense D415外付けタブレットPC
携帯電話+RealSenseで、スキャン可能
携帯電話で計測する
データ処理用ソフトウェア Dot3Dについて
製品説明:
- DPI 3Dスキャナー(DPI-8S, DPI-10など)は、Dot3D Pro版 永久ライセンスが付属します。Dot3D Proは、市版のPCやタブレット(特定機種のスマートフォン含む)でも使用できます(別途 RealSenseカメラが必須です)。
- Dot3Dソフトウェアは機能に応じて、4つのモデル(Free, Edit, Lite, X, Pro)があります。
- Pro版の機能は、スキャンデータの最適化、寸法計測、3Dモデルデータとの比較、座標変換、アノテーション(注釈)、写真撮影などがあります。なお、スキャンと同時に撮影した画像は点群データとリンクさせ、画面上で確認できます。
- 出力フォーマットは、RCS, E57, LAS, LAZ, PTX, PTS, PLY, DPなどをサポートしています。DPファイルの特長は、独自の圧縮ファイル形式を採用し、一般的な点群データのファイル容量を約40分の1に高圧縮率で保存します。なお、別途 弊社が販売する点群処理ソフトOPT Cloud Surveyは「DPインポート機能」を持ち、Dot3Dではサポートしていない各種の編集機能を利用できます。
- 現場でスキャンした後、取得したデータをプレビューできます。データが取り切れていない場合は、抜けている場面から再度スキャンすることで、元データに自動で追加されます。
- DPI-8Sの場合、高解像度のカメラが搭載されています。スキャンの間、対象物の写真を撮影できます。スキャンデータとカメラが連動しているため、スキャンデータ内で撮影した位置と方向を表示できます。また、撮影写真を出力可能です。
- デザインコンペア機能でCADデータとの比較が可能です。DPIでスキャンした点群データに3Dモデルをインポートし、重ね合わせすることで、形状の差異を変化数値で表示できます。
- 専用のターゲットシートを自動認識することで、面的な歪みを補正できます。
主な機能:
- 計測の間、HD画像の取得とビューイングが可能
- ターゲットの使用、座標値入力、3Dクロッピング機能、測定、3Dアノテーション機能
- 160百万点/スキャン、複数のデータの最適化、平行面の拘束化機能
Dot3Dソフトウェアの機能は、以下のとおりです。
DOT3D FEATURES
|
FREE*
|
EDIT
|
LITE
|
X
|
PRO
|
✓
|
X
|
✓
(up to 20 mil. points) |
✓
|
✓
|
|
HD Photo Capture
(high res image capture with 3D viewpoints) |
✓
|
X
|
3
(per scan) |
✓
|
✓
|
Append
(add to scan)
Align (reference new scan to existing scan) |
✓
|
X
|
X
|
✓
|
✓
|
Scene Optimization
,
3D Cropping
Coordinate System Editing , Screenshots |
✓
|
✓
|
✓
|
✓
|
✓
|
3D Measurement
(point to point)
3D Annotation (points, planes, cylinders, photos) |
1
(per scan) |
✓
|
✓
|
✓
|
✓
|
Save to DP / DPX
†
(scans from Free and X only save to DPX) |
DPX
|
DP/DPX
|
DP
|
DPX
|
DP
|
Scale Bar Targeting
,
Survey Targeting
,
AccuScale-DP
Targeting
,
Parallel Plane Constraints
|
✓
|
✓
‡
|
X
|
✓
|
✓
|
Advanced Measurement
(Area, Diameter, Cubic, Fill Volume) |
X
|
✓
|
✓
|
✓
|
✓
|
Export HD Photos
(JPG / TXT)
Export Annotations and Measurements (JSON / CSV) |
X
|
✓
|
✓
|
✓
|
✓
|
Export AprilTag Positions
(TXT)
Batch Optimization (bulk processing) |
X
|
✓
‡
|
X
|
✓
|
✓
|
Custom Annotation Classes
Design Compare Feature |
X
|
X
|
X
|
✓
|
✓
|
Z+F Imager Integration
InfiPoints DP (Android only) Integration |
X
|
✓
‡
|
X
|
X
|
✓
|
Export to PTS, PLY
(color point cloud formats) |
X
|
✓
‡
|
✓
|
X
|
✓
|
Export to E57, RCS, LAS, LAZ, POD, PTX, PTG
(color point cloud formats, RCS/POD Windows only) |
X
|
✓
‡
|
X
|
X
|
✓
|
- *Dot3D FREEはDot3D PROの機能を最初の7日間のみ使用できます。
- **1つシーンでの点群データの最大取得数はハードウェアに依存します。PROとXは最大1.6億点、Liteは最大2千万点 取得できます。
- †DPXフォーマットは他のフォーマットに変換できません。
- ‡Edit機能は、ファイルがどのDot3Dバージョンで取得されたかで決定されます。
Dot3Dソフトウェアのライセンスについて: | |
---|---|
Dot3D Edit | サブスクリプション(1年、3年ライセンス) |
Dot3D Lite | サブスクリプション(1年、2年、3年ライセンス) |
Dot3D X | サブスクリプション(1年、2年、3年ライセンス) |
Dot3D Pro | 永久ライセンス、サブスク(1年、2年、3年ライセンス) |
- 初年度のバージョンアップを含みます。
応用分野
(1) 建設現場で鋼材や鉄筋などを3D計測する
計測したデータ(点群データ)から部材の径を測定できます。CAD図面を重ねて表示することで建設状況を把握できます。また、3Dデータを基にした施工管理に利用できます。定期的に計測することで、点群データを施工データとして管理します。
(2) 地上型レーザースキャナーのデータの補完
地上型スキャナーで取り切れなかった陰の部分をスキャンし、データを追加します。
ハンディタイプの為、基本的に手が入れば計測できます。
(3) 屋外の構造物、道路、電線などファシリティ等に利用