(株)オーピーティーは
3D FlOW社の国内総代理店です。
3DF Zephyr version 7.5がリリースされました。フローティングライセンスに対応しています。
【新機能とハイライト】
今回のバージョンアップでは、『メッシュ品質の向上』、『処理スピードの向上』、『新しいフローティングライセンスシステムの追加』、『Lite版における写真枚数制限(500枚)の撤廃』など、多くの改良がおこなわれました。
3DFゼファー Ver7.5の改良点
- 複雑な形状の対象物に対するメッシュ化に大きな改善が見られました。
- ここ最近のバージョンアップでは、低密度点群を生成時の写真の「不採用(失敗)」となる割合が、軽減されております。
- メッシュアルゴリズムの改善。厚さが自動的に計算されるようになり、薄い構造を維持しやすくなりました。 面で構成される構造物などの点群の厚みなどが自動的に薄くなるよう自動処理されるようになった。
- カメラグループとリグの関係(平行移動/ベースラインと回転)をプロジェ クトウィザード中に指定できるようになりました。 オブリークカメラのように5個のカメラで構成されているカメラを別々にインポートできるように改良されました。
- 写真の追加ウィザードとワークスペースのマージが改善されました。どちらも完全に自動モードで動作するようになりました。
- オプションダイアログが改良されました。オプションの中から素早く検索できるようになりました。 ツール>オプションのGUIが大きく改良され、検索しやすくなりました。
- マルチスペクトル画像のサポートが改善されました。
- オルソフォトがワークスペースに埋め込まれ、保存されるようになりました。さらに、新しいプロジェクトウィザードから Z 軸(マップ)から直接オルソフォトを生成できるようになりました。
- Blender/json (nerf)フォーマットでカメラをエクスポート。
- ギズモの厚さと画面サイズを変更するオプションを追加。
- 3D拘束のインポートを改善し、投影座標系を指定するオプションを追加。
- プロジェクトウィザード中にカメラステーション(同じ原点と純粋な回転を持つ画像グループ)を定義できるようになりました。
上記のトランスミッションは ver 7.0と7.5で比較したものです。メッシュの品質が各段に向上しました。
(保守期間を過ぎたユーザ様でver 7.5へバージョンアップをご希望の方は、弊社までご連絡下さい)
3DF Scarletは3DF Zephyrに無料で付属するスタンドアローンのソフトウェアです。大量の3Dレーザースキャナーのデータを取込み、自動で合成(registration)を行ないます。3DF Zephyrよりも、更に大量のデータを処理できます。
UAVを用いた空中写真による三次元点群測量の場合、
同一コースのオーバーラップ率は80%以上、隣接コースのサイドラップ率は60%以上を確保し、
撮影後に写真の重複度を確認する必要があります。
3DFゼファーは、空中写真の重複度(オーバーラップ率)を出力できます。
空中写真解析ソフトでは初めてラップ率を自動で作成します。(当社調べ)
UAV を用いた公共測量マニュアル(案)(平成29年3月改正版)では、
「UAV による空中写真を用いた三次元点群作成」に関して、以下の記述があります(一部抜粋)。
① 撮影結果の点検に関する解説
現時点では、自動的に重複度の計算を行うソフトウェア等が必ずしも普及していないことから、重複度が小さいと考えられる地点を、撮影標定図に示された主点間隔等を元に複数抽出し、それらを対象に計算を行うことを規定しているが、可能であれば、全ての写真を対象に重複度を計算することが望ましい。
② 追加撮影に関する解説
同一コース内の隣接空中写真との重複度が80%よりも小さい場合や、隣接コースの空中写真との重複度が60%よりも小さい場合、必要な場所を補うように追加の撮影を行うことが考えられる。
弊社は「全ての写真を対象に重複度を計算することが望ましい」という指針に基づき、最新版の3DFゼファーに重複度の計算を行う機能を追加しました。
写真ごとに、(他の)どの写真とオーバーラップしているか特定し、オーバー(サイド)ラップ率を計算し出力(pdf)します。
追加撮影するときは、ラップ率の基準に達していない写真を見つけることができます。
3DFゼファーは、撮影した全ての写真を対象に各写真のラップ率を数値で出力します。 ラップ率の出力サンプル
ドローンで斜めから撮影した写真も含め3DFゼファーでモデル化し、土地家屋の調査に利用する
データ提供:高見土地家屋調査士事務所様
3DFゼファーは、ドローンで撮影した大量の写真から自動で3Dモデルを作成し、オルソ画像と点データを出力できます。
さらに、地上型レーザースキャナーや測量機等で取得した点群データを取り込むことができます。
なぜ、点群データの取り込みが必要か?
ドローンを使った画像計測の最大の問題点は、高さ情報を正確に取得できないことです。ドローン写真測量は構造物、法面、立面には不向きで、縦方向の精度はあまり高くありません。例えば、1000平米のエリアを画像から算出した値が、高さ10cm の不正確であった場合、100立米の誤差となります。仮に、コンクリート(単価 数万円/立米)を注入すると、数百万円の差異が生じることになります。
高い精度のボリューム計算では、地上型レーザースキャナーなどで取得した点群データと、ドローン写真測量の点群データを合体させ、ひとつの全体モデルを作成する必要があります。データのモレや陰になった箇所が無いか、解析前に確認することになります。
これまで市販のSfM写真計測ソフトは、点群データの読み込みが不可でした。3DFゼファーは外部からの点群データをインポートできます。画像からの点群データと自動で合成し、ひとつのモデルを作成できます。
写真計測用ソフトに、外部の点群データを取り込むメリットとは?
3DFゼファーが外部の点群データを取り込み、ひとつのモデルを作成する理由は以下のとおりです。
(1) 3DFゼファーはカラー点群データを取り込み、対象物(地形、ビルなど)に写真を張り付けできます。また、色の変更や色合い調整のため、画像を写真編集ソフト(Photoshopなど)へ渡すことができます。ビル壁面に外部写真を張り付けた3D都市モデルを完成できます。
(2) 施主へのプレゼはこれまで、点群データや紙ベースの資料が中心でした。これに代わり最近では、動画による説明・商談が普及しています。3DFゼファーは高画像のアニメーションを作成できます。また合成した全体のモデルをSketchfabやYoutubeへ直接アップロードできます。
(3) 写真計測用ソフト(3DFゼファー)の点群データを市販の「点群処理ソフト」へ渡し、同ソフトで1つのモデルにすることも可能です。しかし企業によっては点群処理ソフトは、複数の業務の同時進行のため、個人あるいはプロジェクト・ユースになっている場合があります。3DFゼファーは作業者各人が使用し導入できる価格帯です。このソフト1本で、オルソ画像を作成し、外部からの点群データをインポートでき、1つのモデルを完成できます。モデル完成後の活用を考えると、点群処理ソフトにすべてを集めて処理するよりも、各人の3DFゼファーで処理する方が業務に適している場合があります。
3DFゼファーはその他、以下の機能があります。
- ビデオカメラの画像から3Dモデルを作成可能
- すべての写真のオーバーラップ率を出力する
- 地上に配置したマーカーを自動検出し写真の合成精度を高める。
- カスタマイズ可能なバッチ処理機能
- 撮影処理に関する詳細レポート(日本語対応)
- Photo consistency機能の搭載
3DFゼファーはオールインワンの3D計測ソフトウェアです。
- 大量の写真から自動で3Dモデルを作成
- レーザースキャナーの点群データを入力可能
- 点群、メッシュ、テクスチャの出力
- DEM、プロファイル、オルソフォト&オルソモザイクの作成
- 点群およびメッシュのフィルタリング機能
- 各種計測(距離、エリア、ボリューム、角度)
- ほとんどすべての共通ファイルフォーマットを入出力可能
- コード化したマーカーの自動検出で、より合成精度を高める
- 永久ライセンス(買取り)のご提供
- 写真の重複度(オーバーラップ率)を出力(pdf)
- Photo consistencyによるメッシュモデルの高精度化
- 3D PDFの作成機能