産廃物計量システム &空洞モニタリングシステム CMS 3Dレーザースキャナー
トラック積載物、容量計測システム
トラックに積載された廃棄物を、自動で容積計算
3Dレーザースキャナーを使い産業廃棄物処理場で、トラックに積載された廃棄物を自動で容量計算します。
現在の作業フローと比較して時間の短縮につながり、容積計算の精度が向上します。自動運転のため、トラックの荷台にのぼり測定する必要はありません。
埋め立てられる廃棄物は、トラックに積載されて最終処分場に運ばれます。廃棄物の重量は、トラックスケールで重量計算を行なっています。
しかし比重計算で必要となる容量測定は現在、主にマニュアル作業で行なっています。作業員がトラック内に入り、計測用シャフト等で手作業により計測を行なっています。こうした人的な作業は、安全性、スピード、計測精度で問題が生じてきています。また、健康問題も指摘されています。処分場の埋立では今後、人間が関与しない容量計測の自動化が求められています。
産廃物容量計測の自動化
産廃処分場を効率よく管理することが求められています。さらに管理状況の情報公開に積極的に取り組むよう地域住民から要望されています。
オプテック社のCMS 3Dレーザースキャナーは、廃棄物がトラックに積載された状態で、正確に容量計算できます。
廃棄物の計測結果がデジタルで保存され、排出事業者に提示されるため、より高い信頼性が得られます。
高精度で測定した産廃物の容量は、最終処分場の埋立て計画の改善に寄与します。減容化した廃棄物の体積を正確に知ることで、処分場内の埋立て場所を特定することができます。その結果、長期的に処分場を効率良く管理することが可能となります。
人にやさしい3Dレーザースキャナー
CMS3Dレーザースキャナーは耐久性に優れており、360度回転しながらスキャニングしていきます。トラックの上部(ゲート)に設置されたCMSは、トラックが定位置に停車すると遠隔操作でスキャニングを開始します。従来の作業と比べ大幅な時間短縮となり、測定の精度も飛躍的に向上します。計測は自動でスキャンするため作業者による立会いは不要となります。
スキャニング計測では、点間隔の密度を自由に設定できます。測定した容積はコンピュータ上に表示されます。なお精度や計測時間は、廃棄物の種類やスキャンの点間隔により異なります。また重量と容積の計算はトラックが停止した同じ場所で実行されます。
CMS3Dレーザースキャナーで計測が完了すると、次のトラックがゲートに進入し測定の準備が始まります。その間コンピュータ上で、保存された計測データを基に容積計算を行ないます。トラックが列をなしている場合など時間的な制約がある場合、3Dスキャナーーの計測担当者とは別に、データ処理の担当者が容積計算を行なうことも可能です。
3Dスキャンデータから、計測結果をパソコンで表示
基本仕様 CMS V400モデル
機能 | |
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距離 | 0.15m 〜 200m@20%、500m@90% (反射率) |
距離分解能 | 1mm |
角度分解能 | 0.022° |
距離精度 | ±2cm |
計測範囲 | 360° x 300° |
出力 | |
出力形式 | DXF, ASCII XYZ |
電源 | |
電源 | 24 VDCバッテリー |
使用環境 | |
操作温度 | -10°C to +50°C |
防水・防塵仕様 | IP65 |
外観 | |
スキャナーヘッドの大きさ | 53(L) x 16.8(W) x 15.2(H) cm |
重量 | 7 kg |
電源ボックスの大きさ | 27(L) x 24.7(W) x 17.5(H) cm |
重量 | 8.3 kg |
支持台 ブームの大きさ | 229(L) x 23(W) x 25(H) cm |
支持台 マストの大きさ | 193(L) x 20(W) x 25(H) cm |
重量 | 44.5 kg |
レーザーの安全基準 | |
レーザー本体 | FDA Class I; 21 CFR 1040 |
レーザーポインター | 可視光 FDA Class II; 21 CFR 1040 |
標準品 | |
キャリングケース、ケーブル類、バッテリー、充電器 | |
オプション | |
ボリューム算出用ソフトウエア、縦坑用パッケージ、三脚取付けマウント、ブームとマスト |
*3Dレーザースキャナーの仕様や計測精度等は、予告無く変更になる場合があります。
空洞モニタリングとして利用
オプテック社の空洞モニタリングシステムは、地下空洞を計測して 座標値を取得する機器です。アクセスが困難な地下を探査する 目的で開発され、高精度ですばやく三次元計測します。 空洞モニタリングシステムはコンパクトで無線操作が可能です。 機器の光学部分は密閉されています。モニタリングシステム以外、 専用のアクセサリーが用意されており、効率の良いスキャニングを 行ないます。
CMSは、空洞の状態を数千点/分のスピードで測定します。採掘のボリュームを正確に予測でき、 Stope dilutionや泥のボリュームなどの算出、また後工程で図面を作成します。CMSデータは各種の 出力フォーマットをサポートしており、いろいろな解析ソフトウエアでデータを加工します。
オプテック社は1980年代から鉱山開発で世界をリードする企業と協力し、地下空洞や地下埋設の 三次元化に取り組んできました。オプテック社のCMSはこれまで全世界で100台以上販売しており、 短時間で計測でき、信頼性が高く効率運用ができる3Dレーザースキャンです。
オプテック社のCMSは、危険で立ち入りが難しいエリアを三次元計測するシステムです。 無線対応のPDAによって操作でき、より深く遠くへ、3Dスキャナー本体を移動できます。 遠隔により操作を行なうため、オペレータの安全は確保されます。スキャニング用ドライバーは プログラミング可能であり、スキャニングのピッチ(標高や方角)を任意で設定でき、またはスキャンの 範囲を制限することが可能です。
CMSは地下空間や空洞の状態を精度高く測定でき、スキャナーヘッドは最小25cmほどの試掘孔を 通して挿入できます。
CMSの特徴
- PDAコンピュータで無線操作できる。
- 従来測定できなかった地下空洞をすばやく測定でき、スキャナーヘッドは最小25cmの試掘孔を通して挿入できる。
- スキャナーは、前後左右に向けることができる。
- スキャナーの使い方は簡単に習得できる。
- 一部のエリアを選び計測できる。
- 閉じた階段採掘場、オレパス、登り坂など隠れたエリアを自動スキャニングできる。
利点
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安全操業:CMSヘッドは危険地帯やアクセスできない空洞エリアへ到達できる。
一方CMSのオペレータは、無線のPDAで操作できるため安全である。 - 鉱山開発の効率化:作業現場をあるがまま三次元で計測でき、また爆発後の状態も正確に確認できる。
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掘削作業の生産性向上:実際に閉じた階段採掘場の状況や、
orepass dilutionを検証できる。